コロナの時代のロンドン旅行 1日目 ①2022年4月10日
イギリスの大学に留学中の娘を訪ねて、やって来ましたロンドン。
今までと異なるコロナの時代、結果的には個人旅行でも大丈夫でした。
ただ、ロンドンでのPCR検査、厚労省指定のアプリへの入力など、日本への帰国に備えてしておかなくてはいけないことが滞在中にもいくつか。
そんなコロナ関連も含め、ロンドン観光情報をお伝えしていければと思います。
4月10日(土)早朝、ヒースロー空港に到着。
入国カードも審査もなし、コロナ検疫もなし、ワクチン接種確認もPCR検査もなし、ただ自動化ゲートにパスポートをタッチして通過すればもう入国です。
イギリス入国にはコロナ関連の水際措置は一切ありません。知ってはいたものの、本当にいいの〜⁉︎ と思ってしまいます。
スーツケース2個持参なので(1個はまるまる娘への食品の差し入れ)空港からホテルまでタクシーに乗ることも考えましたが、止めておきます。
3年前のロンドン旅行で帰国時、ホテルからヒースロー空港までタクシーに乗ったところ、チップ込みで100ポンド以上かかった記憶があるからです。
そこで空港地下までスロープで下り、ヒースロー・エクスプレス(成田エクスプレスのような特急列車)に乗車、約15分であっっという間にパディントンPaddington駅に到着。
片道25ポンドです。オフピーク割引や往復割引もあるようです。
パディントン駅では改札に近い出口からすぐ外に出てしまわないで、「Taxi →」の標識に従って構内をしばらく歩き続けると、タクシー乗り場に着きます。途中で上の階に上がりますが、Lift(エレベーター)があるので大丈夫。
イギリスでは行き先をドライバーに告げて、OKをもらえたらタクシーに乗車します。
後部座席に落ち着いて街行く人たちを見たところ、誰もマスクしてない!
してたのは工事の人だけで、たぶん防塵マスク?
ここで自分はマスクをはずすか、着けたままにするかひとしきり迷い...。
マスクを着けてると気味悪がられるなんて話も聞くので...。
ひとまず今からタクシーの運転手さんやホテルの人と会話するので着けたままにして、外を歩く時にははずすことにしました。
ウエストミンスターWestminster のテムズ川に面したホテルに到着。チップ込みで22ポンドをクレジットカードで支払い。
ほとんどチップのいらないロンドンですが、タクシーには10〜15%チップを加えます。
こちらが今回のホテルThe Royal Horseguards
ホテルのロビーで娘と久しぶりの再会を喜びました。とっても元気そう。母は嬉しいです(*^^*)
ロンドンにコロナの嵐が吹き荒れた時にも、なんとか感染せずにここまで来てくれました。
早速、荷物を預けて朝のウエストミンスターを二人で散歩することに。空は快晴!
ふだんは曇りの日が多いそうで、ロンドン上陸を歓迎してくれてるようで気分も上がります。
娘は周囲の人と同じく、当然のごとくマスクをしていません。私も屋外では外すことに。
そうすると、顔がスースーすると言うか、顔が裸で恥ずかしいと言うか...
マスクする方が日常になっているのですね。
エムバンクメントembankment駅の横から伸びてる歩行者専用のゴールデンジュビリー・ブリッジでテムズ川を対岸へ渡り、ロンドン・アイ(大観覧車)の下を通り過ぎます。
今度はウエストミンスター・ブリッジを渡ってロンドンを象徴する時計台ビッグ・ベンと国会議事堂の元へ。
3年前に来た時は修復工事で全面が足場に覆われていたビッグ・ベンも足場とり払われ、塗り替えられた時計のまわりが黄金色に輝いていました。
↓ ちなみに下が2019年3月に来た時のビッグ・ベンです。もはや何者なのかも分かりません...
ちらっと時計が顔をのぞかせていますね。
今回の旅行、3月始めに計画をたてた時点では本当に行けるか怪しかったので、エアーは搭乗時刻ぎりぎりまで約3,000円の手数料だけでキャンセルできるJALのマイレージ使用のチケット、ホテルもbooking com で当日までキャンセル無料(‼︎)のプランで予約しました。
その後、あれよあれよという間に蔓延防止措置も解除され、外務省の海外渡航勧告もレベル3(渡航中止勧告)からレベル2(不要不急の渡航はやめる)へ、まわりでも海外出張を再開し始め、どうやら私も行けそうな雰囲気に。
何よりワクチン3回接種とPCR検査陰性の要件を満たせば、イギリスからは帰国時の隔離措置がなくなったのが大きな決め手となりました。
宿泊施設や自宅での待機対象の国・地域(厚労省や外務省の用語でのいわゆる「指定国・地域」)からイギリスが外れたのです。
↓ 厚労省のHP
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00342.html
↓ 在英国日本大使館のHP
https://www.uk.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00639.html
https://www.uk.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00620.html
(2022年4月20日現在)
ロンドン上陸初日の続きです。
まだ朝早いのでまずは街歩き。
娘が街角あちこちにあるシンボルを解説してくれます。
ビックベンのたもとのウエストミンスター・ブリッジの欄干には「V&A」のマークが。
これは「Victoria&Albert」のことだとか。
1837年から1901年まで63年7ヶ月もの間在位し、繁栄を極めた大英帝国を象徴する女王として知られるヴィクトリア女王と、三歩下がって連れ添ったドイツ出身の夫アルバートです。
ヴィクトリア女王は数々の映画にも描かれていますね。
ヴィンターハルターによるヴィクトリア一家の肖像
「1846年の王室」 ロイヤル・コレクション
↑ この肖像画を描いたドイツ人画家フランツ・ヴィンターハルターはあちこちの王侯貴族から注文がひきもきらず、ヴィクトリア女王も大のお気に入りだったとか。
モデルの美点を最大化し、ふんわりやわらかに理想化して描く技法は、女王を喜ばせたことでしょう。
ヴィクトリア一家の写真。雰囲気が違いますね。
政略結婚であったにもかかわらず相思相愛の大恋愛であった二人にあやかってか、恋のおまじないか、錠前🔒がいくつもかけられていました。
私の好きな中野京子さんの本にもヴィクトリア&アルバートについて詳しいですが、イギリスは女王の御代に繁栄するとのジンクスがあるそうで。
ロンドンではアルバートの名を冠した施設や記念碑もあちこちにあり、女王だけでなく夫のアルバートも人々に敬愛されてきたのだなあと感じます。
ウエストミンスター寺院までやって来ました。
正面にあるシンボルはライオンとユニコーン(一角獣)。
イギリスの国章だそうです。
ライオンはイングランド王家、ユニコーンはスコットランド王家をそれぞれ象徴。さらにハープはアイルランドを表すようです。
ライオンは威厳、ユニコーンは純潔も意味するようです。
イギリスの国章
最終日に行ったロンドン塔にもありました。
そのあと娘の通うUCL (University College London)へ行ってキャンパスを案内してもらいました。
メインの建物です。
別の校舎の中庭にはこんな記念碑が。
明治政府の礎を築き日本を近代化へと導いた面々が、維新前夜にロンドンまで学びに来ていたのです。
UCLには夏目漱石も留学しました。
もっとも漱石は「学費を払う価値なし」と言ってすぐ通うのをやめてしまいましたが...。
ランチには娘お気に入りのブルームズベリーBloomsburyのイタリアン「チャオ・ベッラ・レストラン Ciao bella Restaurant」に連れて行ってもらいました。
おススメのシーフードパスタを頼みました。魚介が山盛り。
娘はこちら。味見したけど濃厚で美味しい。
付け合わせのオリーブオイルもgood です。
お客さんが次々に来店して大にぎわいの人気店ですが、明日からイースター休暇でお休みするとか。
いわゆる「かき入れ時」に売り上げよりも自分たちの休暇を優先してお店を閉めちゃうのがヨーロッパ的ですね。
さて、美味しい食事で幸福感いっぱのまま次はウエストエンドWestendに向かいます。
Prince Edward Theaterにて、楽しみにしていたミュージカル「Mary Poppins」鑑賞です‼
ニューヨークのブロードウェイに行ったらアメリカ生まれのミュージカルを、ロンドンのウエストエンドに行ったらイギリス生まれのミュージカルを観るようしています。
前回は「レ・ミゼラブル」。
今回は評価のいちばん高い「メアリー・ポピンズ」にしました。
娘がディスカウント価格で購入できるサイトで、ちゃちゃっと前から2列目の最高のシートをゲットしておいてくれました。
↓ こちら「todaytix 」で買ったそうです。
https://www.todaytix.com/london/category/best-london-musicals-theatre-tickets
人気のミュージカルも格安価格に。そういえばブロードウェイでもここを利用した覚えがあります。
ここでマスクを装着。ロンドンに着いてから屋外ではマスクを外していましたが、ミュージカルは全席ぎっしり観客が入ってるのでマスク無しではやはり恐ろしいです。
街中ではマスクしてない人が圧倒的多数ですが、観光客の集まるゾーンでは装着してる人も結構見かけ、奇異な目で見られるといったことはないようです。
大陸側ヨーロッパからの観光客は国によってはマスクをしてるようでした。
さて「メアリー・ポピンズ」。
素晴らしかった!観て良かった!最高です。
名曲の数々とfantasticでlovelyな舞台演出。
メアリー・ポピンズ役とバート役の主演の二人が素晴らしく、まさに魔法にかけられたようなひと時でした。
↓ こちらの動画で楽しさとクオリティの高さが伝わるでしょうか。
そして観客の盛り上がりも素晴らしい!
舞台と一体となって歌い、手拍子して、(悪役へ)大ブーイング、大歓声。
満席で前後左右とも接近してるので感染、大丈夫かな〜という思いも少しありましたが、この場にいられる歓びの方がはるかに上回りました。
(そういえば劇中、ヴィクトリア女王も登場して一緒に踊っていました。どこまでも愛され女王なのですね)
メアリー・ポピンズ役はZizi Strallen さん。
そう!このブログのニックネーム「Zizi」は彼女の名前からお借りしました。
↓ こちらの動画でもZiziさんのcharmingさが伝わるかと思います。
https://www.marypoppinsonstage.co.uk/
今でも
「Supercalifragilisticexpialidocious」♪
「A Spoonful of Sugar」♪
「Chim Chim Cher-ee」♪
のメロディーが頭の中をぐるぐると回っています。つい「チムチムリー〜」と口ずさんでしまうのでした。
娘はと言えば
「Supercalifragilisticexpialidocious 」
の早口言葉を完璧に仕上げていました(*^^*)