zizi's 海外旅行記2022

海外旅行解禁後の個人旅行記

コロナの時代のロンドン旅行 3日目②2022年4月12日


ランチの後は、ナショナル・ギャラリー The National Galleryへ。
美術館が好きなので気分は聖地巡礼です。


ナショナル・ギャラリー

お向かいはトラファルガー広場

常設展のほか特別展「ラファエロ Raphael」も開催中。事前にオンラインで日時指定予約済みです。


常設展は予約なしでいつでも入場可。しかも無料(寄付は受付け)。手荷物検査を通り、まずはレオナルド・ダ・ヴィンチの部屋を目指します。

ダ・ヴィンチ「岩窟の聖母」


ダ・ヴィンチ「聖アンナと聖母子と幼児聖ヨハネ

これを見ずにはロンドンから帰れません。


ベラスケスの傑作の数々

レンブラント「34歳の自画像」

フェルメール「ヴァージナルの前に立つ女」

これでもかというくらい名画揃いなので、フェルメールも人が群がらないどころか素通りされています。


「チャールズ一世騎馬像」 ヴァン・ダイク


「レディ・ジェーン・グレイの処刑」ドラローシュ

中野京子さんの本「怖い絵」で有名になりました。
そのお隣りには、えっ...

ウェリントン公爵ゴヤ

つい先日まで公開されていた映画「ゴヤの名画と優しい泥棒」のもう1人の主役(?)となった絵画です。
年金暮らしのお年寄りがこの絵をナショナル・ギャラリーから勝手にお借りして(盗んで)、「絵画を返して欲しければ、年金受給者のBBCテレビの受信料を無料にせよ!」と要求するストーリー。実話を元にしたそうです。
その中で、盗んでおきながら「大した絵じゃないな」とのセリフがあるのですが...確かにあの偉大なるゴヤの作品にしては....な気も。
盗まれて、映画にもなって、大した絵になったように感じます。
いえ、ナショナル・ギャラリーの名だたる名画の中ではのお話しですが。



予約時間になったので、常設展を出て特別展「ラファエロ Raphael」へ入場します。
こちらは日時指定予約制の有料で平日24ポンド、土日26ポンド。円に換算してしまうとかなりの金額ですね...。(この時期1ポンド=約163円)

ラファエロパトロンだった「ローマ教皇ユリウス2世の肖像」

ナショナル・ギャラリー自身の所蔵。


ウルビーノ公ロレンツォ・デ・メディチの肖像」

Private collector所蔵

この作品、な〜ぜか気になると思ったら、2007年ロンドン・クリスティーズのオークションで個人収集家に1,850万ポンドにて落札された作品でした。やはりただならぬ吸引力があったのですね。
それにしても、いったいどこのどなたがお買い上げ?

37歳という若さで死去したラファエロですが、今回の展示作品だけでもその数なんと90作以上!
(それを世界中から集めて来るナショナル・ギャラリーもすごいですが)
ヴァチカン宮殿内に最高傑作「アテネの学堂」などフレスコ画の大作を残したラファエロですが、それ以外にも驚くべき多作ぶりです。(大規模工房を営み分業していたものの)
レオナルド・ダ・ヴィンチなどは、生涯で残した作品数が20点もいかないと言われているのに...。

2人のローマ教皇に重用され、存命中から年若くして高い評価を受けた理由が、今回分かる気がしました。

ひっきりなしの注文に応え、一定水準以上の作品を、最後まで仕上げ、ちゃんと依頼主に渡す。しかも雅やかで穏やかな性格。
取りかかっても最後まで仕上げないダ・ヴィンチとすぐ激昂するミケランジェロとかなり違います。(あくまで素人の感じ方ですが...)

早逝したのが惜しまれます...。



夜は予約開始と同時に一瞬で席が埋まるとの流行りイタリアン・レストラン「Circol Populare」へ。

娘が頑張って予約ゲット。女性同士のグループ、いわゆる「ロンドン版女子会」でいっぱいでした。


カクテルはこんなグラスに入って来ます。

トリュフのパスタとモッツァレラ・ピザを食べ終わり店を出てから、デザートを食べに行くことに。

イタリア・トリノ生まれのオーガニック・ジェラートのお店「GROM」へ向かいます。
この「GROM」、パリやNYでも人気で一時は日本にも進出したものの今は撤退してるようです。
美味しかったので再上陸を願います。


ホテルへの帰途、チャイナタウンを通りがかると大勢の人です。

その先のレスター・スクエアも大賑わい。
地元の人も観光客も家族連れもカップルも。コロナの規制から解放されてみなが人生を楽しんでいる様子です。

片隅ではメアリー・ポピンズ像が微笑んでいました。

明日の夜には帰国ですが、まだまだもう1日楽しみます。